ヴァージニティー:REBECCA
REBECCAのNOKKOさんが10年ぶりに歌手復帰するそうです。
しばらく見ていないと思ったら、10年もお休みされてたんですね。そのことにまずびっくりしました。
NOKKOさんを最初に見たのはこの曲のプロモーションビデオでした。
「フレンズ」でブレークするちょっと前の、メジャーになりかけの時代だったと思います。
小っちゃい体なのにパワフルなボーカルと飛び跳ねるような躍動的なダンスが凄く印象的で、一度見ただけで脳裏に焼き付くほど鮮烈でした。
これは新しい女性ボーカルの形だな~と思ったことを覚えています。
それと同時に、歌詞も印象的でした。
「真っ白な君のドレス 赤いワイン こぼしたのは誰」
という出だしから始まって、
「白い時の長さ その手で終えたんだね
白い時の中で激しく風うつ窓をあけた」
という歌詞は、タイトルとも相まって性的なものを想起させますが、むしろ、女性の自立を歌った歌なのではないかと思います。
少女から大人の女性へと変化する姿をモチーフにして、男性や社会に依存しない自立した女性としての生き方を模索している、そんな主人公の姿を描いているように感じられました。
この曲を歌っているときのNOKKOさんのパワフルな姿は、自分の手で新しい扉を開けようとしている主人公の姿にダブって見えてました。大げさな言い方ですが、ジャンヌダルクみたいな神々しささえ感じさせるものがあったと思います。
その少し前の時代は中森明菜さんやキョンキョンなどアイドル全盛期でしたが、キュートだけど自分をしっかり持って自立して生きていくNOKKOさんの姿は、今に続く若い女性たちの生き方の先駆けだったようにも思います。
「人魚」などのスローで優しい曲も好きですが、復帰したら是非この曲なんかも元気に歌って欲しいですね。