ある会社整理事件
3月から手がけていた会社整理事件が、先日ほぼ終了しました。
県内の小さな町で古くから営業していた精肉会社でした。先代社長さんが今年1月に病気で急逝されたため、その後処理について依頼を受けたというものでした。
子供さん方は家業を離れて生活しており、跡を継ぐことは難しいということだっため、営業譲渡や株の譲渡による経営者の交代などを模索してみましたが、残念ながらいずれもかなわず、結論としては営業を廃止し、会社を清算することにしました。
幸いにも、先代社長さんの生命保険金があったことと、従業員や取引先、金融機関の方々が皆さん非常に好意的に対応していただいたことにより、さしたる混乱もなく、廃業に伴うロスもほとんどなく、結果的には全ての負債をきちんとお支払いして、終了することができました。
長く弁護士をやっていますが、こんなに整然とことが運ぶ事案は珍しいと思うくらい(メインバンクの方にもそう言われました)、大きな問題もなく、整然と進みました。
取引先等にご挨拶や相談に伺う際には先代社長さんの奥様や子供さん方と一緒に行きましたが、行く先々で先代社長さんの急逝を惜しむ声や人柄を偲ぶお話をたくさんいただきました。私は先代社長さんと直接お会いしたことはありませんでしたが、きっと経営者としても人間としてもすばらしい方だったのだろうなと思いました。
亡くなった先代社長さんの想いが関係者の皆様にも伝わって、きっと今回のように整然と整理ができたのだろうと思います。ご遺族の方にもお話しましたが、先代社長さんがずっと見守ってくださっているようにさえ感じられました。
人は死して名を残すと言いますが、本当にそうですね。
弁護士として、忘れられない事件というものがいくつかあるものですが、今回の事件もその1つとなりました。
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