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被災者の方の相続放棄熟慮期間

新聞などでも取り上げられていますが、早い人では3月11日から3か月で相続放棄のために熟慮期間が満了になります。

熟慮期間というのは、要するに相続するか放棄するかを考えるための期間であり、この期間を過ぎると、原則として単純承認をしたものとみなされます。

単純承認というのはプラス財産もマイナス財産もすべて相続分に応じて引き継ぐということを意味します。なので、プラスとマイナスの財産がどれくらいあるのかを調査したり、引き継ぐかどうかを考えたりするための期間として3か月の猶予が与えられているというわけです。

でも、被災者の方にとっては、まだまだ自分の生活で手一杯で、相続のことまで考えられない状態ではないかと思います。また、プラスやマイナスの財産を調査すること自体も十分にできる状況ではありません。

何も知らないまま3か月を過ぎてしまう方も多数出てきてしまうと思います。

弁護士会でも各所で法律相談をやったり家庭裁判所でも出張手続相談をやったりしているようですが、やはり被災者の置かれた状況に配慮して、3か月を過ぎた場合も柔軟に対応してもらいたいものです。できれば立法的に解決してもらえるのが一番いいのですが・・。

そして、もし、今の時点でどちらとも決めかねる方がいらっしゃいましたら、熟慮期間の延長も家裁に申し立てをすれば可能ので、ぜひそのような方法をご利用いただければと思います。

今の時点では亡くなられた方の財産や負債がよくわからないから、とりあえず何か月か延長しておこうかという軽い気持ちでも、全然OKだと思います。

なお、万一3か月を過ぎてしまった場合でも、その後に予期しない借金があることが判明したというような場合は、そこからでも相続放棄を認めてもらえる場合があります。ぜひ専門家にご相談ください。

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