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郡山市で東北弁連定期大会開催

金曜日、東北弁護士会連合会の平成21年度定期大会が福島県郡山市で行われました。

私は前日の理事会からの出席でしたので、前泊しました。

東北弁連の定期大会では、午後からの式典に先立ち、午前中に記念シンポジウムや記念講演が行われることが通例で、今年は派遣村の湯浅誠さんと、労働問題に取り組んで来られた弁護士の2名による講演会がありました。

湯浅さんのお話は新聞やテレビでも見聞きしていますが、やはり労働者の置かれた現状は惨憺たるものがあることを痛感させられます。

派遣や非正規雇用の労働者は仕事があるときでも常に余裕のないぎりぎりの状態に置かれており、仕事がなくなると一気に住居も生活の安定も失われてしまうという「すべり台社会」が今の状況だというのは本当にうなずけるものがあります。雇用対策も生活保護等の福祉政策も現実には全然セーフティーネットになっていないという現状は、いったい何なのかと考えさせられます。

と同時に、湯浅さんが言っておられたのは、弁護士がそのような窮状にある人たちにとって、気軽に相談したり何かを依頼したりできる存在になっていないということでした。

特に耳が痛かったのは次のようなお話です。

「生活保護申請の同行援助(申請がきちんと法律通り認められるように役所に同行して掛け合うなどの支援を行うこと)でも、法テラスを利用すれば受任弁護士には1件7万円余が報酬として支払われるが、弁護士は割に合わないとして受けない人も多い。自分たちがもしそんなにもらえたら、蔵が建つんじゃないかと思うくらいであり、弁護士さんはまだまだ殿様商売なんじゃないか」

手弁当でそのような支援活動を以前からやってきていた湯浅さんにしてみれば、弁護士はさぞ贅沢な人種かと思っておられるのだろうと思います。

知らず知らずのうちに、我々も貧困問題の加害者になってしまっているのかも知れません。

同様に、正規の労働者の方々や一般の方々も、「自分は大丈夫だから」と他人事のように傍観するのは、社会全体が貧困問題に加担していることになるのかも知れません。

いろいろなことを考えさせられた講演会でした。

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