足利事件
足利事件の菅家利和さんが17年6ヶ月ぶりに釈放されたそうです。
17年と言えば、私が弁護士になってからの期間とほぼ重なるくらいの長い年月です。
それを思うと、菅家さんはもちろん、関係者の方々のご苦労が偲ばれます。
当時のDNA鑑定の信用性が問題になっていますが、刑事事件はまだしも、私が修習生くらいの頃にはもう、親子鑑定などでは当たり前のようにDNA鑑定が決め手とされていました。
もちろん、親子鑑定では試料の採取は良好な条件下で行われるので、刑事事件で現場に残された試料を基に鑑定するよりはおそらく確率的には間違いが少ないのだと思いますが、もしかしたら、親子鑑定でも誤った判断がなされたケースもあるのではないかと思うと、怖くなります。
我々弁護士は、一見科学的に見えるものや、誰もが当然と考えていることでも鵜呑みにしてはいけないということを、改めて思い起こさせられます。
そしてまた、裁判所によりDNAの再鑑定がようやく決定されたのも去年の10月とのこと。余りに長く時間がかかりすぎています。アメリカでは、囚人がDNAの再鑑定を請求した場合には実施しなければならない法律のある州もあるそうです。現在では手間も費用もそれ程かかる訳ではないのですから、既決囚の権利として、再鑑定の実施も認めていく必要があるのではないかと思います。
いずれにせよ、早く菅家さんに正式に無罪の判決が出ることを望みます。
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