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裁判員制度

今日から(正確には今日以降起訴された案件から)裁判員裁判が始まります。

弁護士のブログとしては、この話題に触れない訳にはいかないんでしょうね。

巷では(弁護士会内でも)賛否いろいろの意見がありますが、私は基本的に制度に賛成です。

というのも、私が弁護士になりたての頃から、弁護士会や日弁連では、司法の民主化ということが強く叫ばれていました。

刑事事件では有罪率が99.9%、民事事件でもキャリア制度により上ばかりを気にして国や大企業寄りの判決ばかりが目立つ状態で、裁判所は庶民や社会的弱者の方を向いていないのではないかと、よく問題提起されていたものです(弁護士だけが言っていた訳ではなく、マスコミなどでもそういう論調はあったと思います)。

それと同時に、私たちも反省しなければならないのですが、弁護士も敷居が高く近寄りがたい、お金をいくら取られるか分からない、といった不満の声も多く、その結果、2割司法(世の中の紛争のうち、司法権により解決される事案が2割くらいしかない)などという言葉さえ言われており、司法に閉塞感が漂っていました。

現在に至る司法改革の流れにはいろいろな潮流がありますが、このような閉塞した司法に風穴を開けたい、もっと市民の目が行き届くようにしたい、というような流れもその1つだったと思っています。

市民の方が、刑事裁判に関わるのは怖い、自信がない、責任が重すぎる、と考えて消極的になるお気持ちも良く分かります。でも、ある意味、そのように自信がない人が裁くからこそ、真実は何か、検察側の立証は十分なのか、被告人の弁明には理由があるか、等々、謙虚な気持ちで事案を見つめることができるのだと思います。そしてそれが、「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の大原則に立ち返ることにもなるのではないかと思うのです。

そんなことから、日弁連は私が弁護士になるず~っと前から、陪審・参審などの市民参加を訴えてきていました。

現在できあがった裁判員制度は、日弁連が思い描いていたものとは大分違うものになってしまったので、反対の立場を取る人もいます。でも、私は市民参加制度の導入を強く訴えてきた日弁連ないし弁護士・弁護士会として、裁判員制度を簡単に失敗させることはできないと思っています(もちろん、直すべきところは直していくにしても)。

実際、自分でも市民の方々に自分の弁論がどれだけ通じるものか、早くやってみたい気がしています。なるべく難しい言葉を使わないようには気を付けるとしても、あとは熱意で何とか理解してもらえるんじゃないかなと思ってるんですが、甘いでしょうか?

とは言え、地元での第1号事件は注目を浴びちゃうので、できれば避けたいのがホントのところですね。第1号は一体誰になるやら・・・。

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