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2009年5月の4件の記事

裁判員制度

今日から(正確には今日以降起訴された案件から)裁判員裁判が始まります。

弁護士のブログとしては、この話題に触れない訳にはいかないんでしょうね。

巷では(弁護士会内でも)賛否いろいろの意見がありますが、私は基本的に制度に賛成です。

というのも、私が弁護士になりたての頃から、弁護士会や日弁連では、司法の民主化ということが強く叫ばれていました。

刑事事件では有罪率が99.9%、民事事件でもキャリア制度により上ばかりを気にして国や大企業寄りの判決ばかりが目立つ状態で、裁判所は庶民や社会的弱者の方を向いていないのではないかと、よく問題提起されていたものです(弁護士だけが言っていた訳ではなく、マスコミなどでもそういう論調はあったと思います)。

それと同時に、私たちも反省しなければならないのですが、弁護士も敷居が高く近寄りがたい、お金をいくら取られるか分からない、といった不満の声も多く、その結果、2割司法(世の中の紛争のうち、司法権により解決される事案が2割くらいしかない)などという言葉さえ言われており、司法に閉塞感が漂っていました。

現在に至る司法改革の流れにはいろいろな潮流がありますが、このような閉塞した司法に風穴を開けたい、もっと市民の目が行き届くようにしたい、というような流れもその1つだったと思っています。

市民の方が、刑事裁判に関わるのは怖い、自信がない、責任が重すぎる、と考えて消極的になるお気持ちも良く分かります。でも、ある意味、そのように自信がない人が裁くからこそ、真実は何か、検察側の立証は十分なのか、被告人の弁明には理由があるか、等々、謙虚な気持ちで事案を見つめることができるのだと思います。そしてそれが、「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の大原則に立ち返ることにもなるのではないかと思うのです。

そんなことから、日弁連は私が弁護士になるず~っと前から、陪審・参審などの市民参加を訴えてきていました。

現在できあがった裁判員制度は、日弁連が思い描いていたものとは大分違うものになってしまったので、反対の立場を取る人もいます。でも、私は市民参加制度の導入を強く訴えてきた日弁連ないし弁護士・弁護士会として、裁判員制度を簡単に失敗させることはできないと思っています(もちろん、直すべきところは直していくにしても)。

実際、自分でも市民の方々に自分の弁論がどれだけ通じるものか、早くやってみたい気がしています。なるべく難しい言葉を使わないようには気を付けるとしても、あとは熱意で何とか理解してもらえるんじゃないかなと思ってるんですが、甘いでしょうか?

とは言え、地元での第1号事件は注目を浴びちゃうので、できれば避けたいのがホントのところですね。第1号は一体誰になるやら・・・。

重力ピエロ(映画版)

以前「書籍」のカテゴリーで紹介した重力ピエロが仙台を舞台に映画化されました。

宮城県では全国に先駆けて先行上映されてますので、早速見に行ってみました。

原作の雰囲気や世界観をかなり忠実に再現していると思います。

原作にある印象的な台詞も結構そのまま使われていて、伊坂ファンも納得のできあがりです。

原作ではミステリー性が前面に出ていましたが、映画版では、過酷な運命に翻弄されながらも強く生きていこうとする家族のエピソードがところどころに挿入され、それがストーリーの本線と重層的に物語を織りなしていて、感動を呼びます。その構成は、物語のキーワードともなっている「二重らせん」を意識させられます。

扱っているテーマは結構深刻なので、映画になったら重くならないかなと思っていましたが、小説での伊坂氏の軽妙な筆運びを、映画では家族のエピソードで代替することによって、原作の独特な世界観をうまく表現しているように思いました。

原作の冒頭の1文と、それに引き続くエピソードが映画でもほぼそのまま再現されていますが、ここの部分が実に複雑な暗示に富むものであることが、映像で見ると原作以上に強く印象に残ります。

改めて、伊坂氏の原作が実に周到に伏線を張り巡らせたものであることを再認識させられました。

できれば原作を読んでから見ていただきたい映画だと思いますが、先に映画を見ちゃった方は後からでも原作を是非読んでみてください。

仙台の町並みがたくさん映っていたのも仙台市民としては楽しいところでした。

仙台って、中心部は都会ですが、ほんの少し外れると、昔ながらの風情が残る下町風の町並みが結構あります。そんな仙台の雰囲気をよく切り取っているな~と、感心しました。

事務所のすぐ近くのお店も終盤の大事な場面でロケに使われていて、びっくりしました(いつの間に撮影してたんだろう?)。

ともあれ、家族の絆を感じさせられる感動的な作品です。是非ご覧ください。

雨上がりの夜空に:RCサクセション

忌野清志郎さんが5月2日に亡くなられました。

58歳だったそうです。

清志郎さんが残した名曲はたくさんありますが、一番印象に残っているのはなんと言ってもこの「雨上がりの夜空に」です。

初めてこの曲を聴いたのは高校生の頃だったと思います。

派手なメイクと奇抜な衣装でステージ上をピョンピョン跳び回る清志郎さんの姿と、体の底から絞り出すような歌声は強烈なインパクトがありました。

大人社会のいいなりになんかならない、自由に生きていくんだというメッセージが感じられる反骨心あふれる歌詞に、当時、多くの若者が共感を抱き、清志郎さんに惹かれていたと思います。

あくまでも社会からはみだした「落ちこぼれ」又は「悪ガキ」の目線で書かれたストレートな歌にはアンチヒーローの匂いがぷんぷんしていて、それが私たちに清志郎さんをとても身近な存在に感じさせてくれていました。

学園祭のアマチュアバンドコンサートでは、この歌はほとんど定番ソングだったと言っていいんじゃないでしょうか。サビの部分の盛り上がりはいつも凄いものでした。

まだお若くして亡くなられたことは本当に残念です。魂を振り絞って歌い続けたロックシンガーだったと思います。

また1つ、私の青春時代が遠くに行ってしまったように感じます。

ブログリニューアルしてみました。

連休でやることもないので、ブログのレイアウトをリニューアルしてみました。

前は3列組だったのですが、3列だと本文のところを下までスクロールしないと全文見れないので、面倒だと思い、2列組にしてみました。

文章が長いもんでスミマセン。

少し見やすくなったと思いますが、これからはできるだけスクロールしなくても済むように、短い文章を心がけたいと思います。

・・て言うか、いつもそう心がけてるんですけど、書き始めると長くなってしまって・・・。

つくづく、弁護士って理屈っぽい種族なんですね。

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