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ノルウェイの森:村上春樹

若い頃、村上春樹さんの小説はすごく流行っていましたが、当時の私には何かトレンディーすぎるように感じられ(へそ曲がりなもので)、読む気がしませんでした。

最近になって少し読むようになったところです。

そんな訳で、有名なこの作品も、つい最近読んでみました。

全編を通じて、「死」や「喪失」が大きなテーマになっています。

人は誰も心の中に大きな喪失感を抱え込み、それと必死に向き合いながら、そしてそれを埋めてくれる誰かを求めて、生きていくしかない存在であるということを感じさせられます。

象徴的なのが4人の女性です。

「直子」のはかなさ、「ハツミさん」の真っ直ぐさ、それとは対照的に一見奔放そうにも見える「緑」の生きる力の強さが印象的です。

そして、ある意味でそれらを統合したような存在、迷いや苦しみ、その底にある希望などを、優しさでくるんだような存在が「レイコさん」なのではないかと思いました。きっと、この人が一番現実の人間像に近いものとして描かれているのでしょう。

主人公が一番心を開いた相手が「レイコさん」だと思いますが、それは男女を超えた人と人との心の結びつきを象徴しているように思いました。

性描写の場面などには賛否の意見もあるようですが、私は名作だと思います。若いうちに読んでおけばまた違った感情を抱いただろうと思うと、少し残念な気がします。

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