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日本弁護士連合会人権擁護大会in富山

日本弁護士連合会(日弁連)の人権大会が富山で行われ、私も参加してきました。

人権大会というのは、毎年1回各地で持ち回りで開催するもので、日弁連最大の行事です。2日間に渡って、人権に関するシンポジウム(3つの分科会で行います)と大会を行います。お医者さんなどの世界で言うと多分学会に当たるようなものです。

参加者は約2000人前後というもの凄い規模です。

仙台弁護士会からも大体50人前後の弁護士が参加していたようです。毎年各地で開催されるので、中には家族サービスを兼ねて、奥様を同行される年配弁護士さんもいらっしゃるようです。

さて、私はシンポジウムは第3分科会の「労働と貧困 拡大するワーキングプア」に参加してきました。派遣労働者の生の声を聞いたり、諸外国の状況を調査したりと、かなり意欲的なシンポジウムで、会場は熱気に包まれていました。やや会場が狭く、窮屈だったのが難点でしたが・・。

小泉政権の規制緩和の大合唱のときに、自由な競争を阻害する規制と、社会的弱者を保護するためのセーフティネットとしての規制は質が違う筈だという声もかなり強くあった筈なのですが、現在の状況を見ると、労働法制にせよ生活保護などの福祉行政にせよ、セーフティネットとしての機能はもはや崩壊寸前であることを実感させられます。

シンポの最後には「日雇い派遣の禁止」「派遣会社のマージン率の上限規制」等、労働法制の抜本的な変革と、社会保障制度の抜本的改善を求める提言が示され、翌日の大会では同旨の決議が採択されました。

人が人らしく生きていく上で最低限必要なことを憲法は生存権や労働者の権利として定めたのに、それが全く機能していない現状は本当に文明国家の名に値するのか、恥ずかしくなります。今後、日弁連や各弁護士会で真剣に取り組んでいかなければならない課題の1つであると感じました。

それと同時に、シンポで報告されたのが、労働問題に関して弁護士や労働組合に相談した人の割合が極めて低いということです。我々弁護士もこの分野について少し取り組みが足りなかったかも知れません。個々の弁護士としても、もっとアクセス改善に努める必要がありそうです。

ところで、堅い話とは別に、せっかくの出張で楽しいこともたくさんありました。

そのあたりは次回以降に番外編として書いてみたいと思います。

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