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秋田で東北弁護士会連合会夏期研修

先週金・土曜日と、秋田で東北弁護士会連合会の夏期研修に参加してきました。

夏期研修は毎年仙台とその他の5県の弁護士会とで交互に開催されますので、秋田では久しぶりの開催となります。毎回出席している訳でもないので、私は秋田での研修は修習生のときに修習先の弁護士にくっついて来たとき以来、20年ぶりくらいじゃないかと思います。

2日で4コマの研修でしたが、今回興味深かったのは、今年12月から始まる刑事裁判への被害者参加制度と、それに対応する刑事弁護についてのものでした。

刑事裁判は、罪を憎む検察官の正義感や被告人を信じる弁護士の情熱が法廷でぶつかり合うことはあるものの、基本的には「冷静な法律家」たちによって、生身の感情論をむき出しにすることを極力排除する形で行われてきました。

ある意味で「目には目を」的な報復感情に支配されることなく、理性によって罪を裁くという場を志向してきたのが近・現代の刑事裁判の大きな方向性だったと言えるのではないかと思います。

被害者が直接刑事裁判に参加する制度ができることによって、これまでの刑事裁判の方向性はかなりの変容を余儀なくされることになるように思われます。

それは一面怖いことのようにも思いますが、逆に言えば、現在の刑事裁判のあり方が、それだけ一般市民の意識や感覚とずれてしまったとも言えるのかも知れません(裁判員制度導入も同じような背景に基づいているのでしょう)。

これからは、我々弁護士も参加する被害者側の代理人として、検察官みたいな立場で裁判に参加することもあり得る訳です。逆に、従来どおりの弁護人として、参加してきた被害者ご本人と法廷でやり合わなければならないこともあるかも知れません。

法廷における「理性」と「生身の感情」との調和が、これから我々弁護士にとって難しい課題の1つになっていくような気がします。

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