« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

2008年9月の6件の記事

四十にして惑わず

不思議な感覚なのですが、40歳を過ぎてから、時間の経つのが長く感じられるようになってきました。

20代・30代の頃は、1日1日が短く、1年もあっという間で、すぐに1つ年を取ってしまうという印象だったのですが、今は、1日1日は相変わらず短いものの、年を1つ取るのがすごく遅くなった感じです。

8月に43歳になったのですが、何だか、「42歳」をずっと長いことやってるような感じがしてました。

仕事の量はむしろ以前よりもこなしているのですが、物事の要領が分かってきて、余計なことに迷うこともなくなり、方向性を決めたりいろいろなことを処理する速度が速くなってきたのかなと感じます。

そのため、毎日は飛ぶように過ぎていても、全体としては心身に余裕のある、心穏やかな状況なのかも知れません(と言っても、忙しいのは忙しいんですけど)。

弁護士業務には「慣れる」ということはないと思っていますが、それなりに熟練というか熟成というか、そんな感じで充実している時期に差しかかりつつあるのでしょうか。

四十にして惑わず、というのは、もしかすると、こんな状態のことを言うのかな・・などと思ったりもします。

小さな命

福岡と千葉で、相次いで小さな命が奪われる事件が起きました。

福岡の事件は、母親が逮捕されたそうです。育児や自分の難病のことで病み、発作的に犯行に及んだと報道されています。

こういう事件を聞くと本当に悲しくなります。

社会の中のひずみやゆがみは、いつも女性や子供など、一番弱い立場の人に被害を及ぼします。

規制緩和の競争型社会がもたらした悲劇の1つではないかと思うのは、うがった見方でしょうか・・・。

小さな命が大事に育まれていく社会であって欲しいものです。

事故米騒動について

事故米不正転用騒動が拡大の一途をたどっています。

事故米と知らずに買わされたメーカーや消費者は本当にたまったものではありません。

今回もまた、何度も検査に入りながら事故米の転用を見過ごしてきた農水省の怠慢さが批判の的になっていますが、今回の件は今までの食品偽装や産地偽装の問題とは違う側面があると思います。

それは、農水省自身がもともと事故米を三笠フーズに売った当事者であり、報道によると三笠フーズはいつも大量に買ってくれる「お得意さん」だったらしいということです。

売れなければ費用の無駄と指摘され、避難を浴びかねない事故米を大量に買い込んでくれる三笠フーズは、農水省にとってとてもありがたい存在だったでしょう。そんなありがたいお得意先が迷惑になるようなこと(又は買い受けを辞めるようなことになりかねないこと)を、農水省の「お役人」がとうていやるとは思えません。

大体、食品会社が工業用のりの原料にしかならないという事故米をそんなに大量に買い込んでいること自体不思議な話で、ちょっと注意をすれば気付きそうなものです。

監督官庁であるという立場と、米を買ってもらわなければならない商売人的な立場が一緒になっていることが最大の問題であると思います。農水省は検査に強制力がないから仕方ない的なコメントをしてますが、仮に強制力があったとしても、このような構造が続いている限りは検査にも手ごころを加えてしまうでしょう。

やはり、消費者の立場から各省庁を横断的に統括する「消費者庁」の創設が必要なのではないかと強く感じます。福田政権がなくなっても、きちんと前向きに進めて欲しいものです。

仙台弁護士会でも食品偽装の問題や消費者庁の問題に取り組んでいます。今年の4月には会長声明も出していますのでご覧ください。

http://www.senben.org/senben/seimei/20-03.html

気仙沼:一八鮨、あさひ鮨

出張グルメシリーズ第2弾です。

気仙沼ではどちらも有名な2件のお寿司屋さん、一八鮨とあさひ鮨。

気仙沼出張は年に数えるほどしかありませんが、行くと大体どちらかのお店でお昼を食べるのが弁護士になってから現在まで変わらぬパターンです。

今回は気仙沼市役所の法律相談(弁護士会が順番に会員に割り当ててます)に行ったついでに、久しぶりにあさひ鮨さんに行ってきました(一八鮨さんにはこの前行ったので)。

ちょっと軽めのお昼にしたのですが、季節もののサンマやもどり鰹などをいただきました。どちらも大ぶりのネタで脂の乗りも良く、いつもながらとてもおいしくいただきました。

ここの名物はフカヒレ鮨で(元祖って書いてあります)、繊維を1本1本ばらして軍艦巻きにしたのと、姿煮の軍艦巻きと2種類あります。どちらもさっぱりした味付けながら、フカヒレのうまみが口中に広がって、もう幸せ~って気分になります。

せっかくの気仙沼なので、フカヒレ鮨は大体いつも欠かさないのですが、今回は事情により見送りました。次回の楽しみに取っておこうと思います(と言っても次回がいつになるか分かりませんが)。

一八鮨もあさひ鮨も最近は仙台にも支店ができたようですが、やっぱり私にとってこの2件は気仙沼でこそ食べたいという気持ちが強いので、仙台の支店の方にはまだ行ったことありません。でも、そのうち行ってみようかな・・。仙台でもフカヒレ鮨食べたいし・・。

一八鮨、あさひ鮨 http://www.pref.miyagi.jp/kankou/sushi/sushi_kesennuma.htm

(みやぎ寿司街道のHPより)

秋田で東北弁護士会連合会夏期研修

先週金・土曜日と、秋田で東北弁護士会連合会の夏期研修に参加してきました。

夏期研修は毎年仙台とその他の5県の弁護士会とで交互に開催されますので、秋田では久しぶりの開催となります。毎回出席している訳でもないので、私は秋田での研修は修習生のときに修習先の弁護士にくっついて来たとき以来、20年ぶりくらいじゃないかと思います。

2日で4コマの研修でしたが、今回興味深かったのは、今年12月から始まる刑事裁判への被害者参加制度と、それに対応する刑事弁護についてのものでした。

刑事裁判は、罪を憎む検察官の正義感や被告人を信じる弁護士の情熱が法廷でぶつかり合うことはあるものの、基本的には「冷静な法律家」たちによって、生身の感情論をむき出しにすることを極力排除する形で行われてきました。

ある意味で「目には目を」的な報復感情に支配されることなく、理性によって罪を裁くという場を志向してきたのが近・現代の刑事裁判の大きな方向性だったと言えるのではないかと思います。

被害者が直接刑事裁判に参加する制度ができることによって、これまでの刑事裁判の方向性はかなりの変容を余儀なくされることになるように思われます。

それは一面怖いことのようにも思いますが、逆に言えば、現在の刑事裁判のあり方が、それだけ一般市民の意識や感覚とずれてしまったとも言えるのかも知れません(裁判員制度導入も同じような背景に基づいているのでしょう)。

これからは、我々弁護士も参加する被害者側の代理人として、検察官みたいな立場で裁判に参加することもあり得る訳です。逆に、従来どおりの弁護人として、参加してきた被害者ご本人と法廷でやり合わなければならないこともあるかも知れません。

法廷における「理性」と「生身の感情」との調和が、これから我々弁護士にとって難しい課題の1つになっていくような気がします。

ある会社の自己破産申立

少し前に、ある会社の自己破産申立をしました。

自己破産申立そのものは裁判所に対して申立書と必要書類を揃えて提出するという作業ですが、代理人弁護士の仕事はそれだけで終わりません。

たとえば、破産申立を聞きつけた債権者が会社に押し掛けてきたときの対応、従業員さんの退職の手続とその後のこと(給料や退職金がどうなるのかなど)についての説明、現場の作業を止めることに伴う現場保存と事後処理、その他、事前に準備しておかなければならないこと、臨機応変に対応しなければならないことなど、山ほどの作業があります。

それらを短時間で全て完全に備えておいて当たり前、それがうまくできなければ、場合によっては現場が荒らされたり、混乱が生じたりすることもあります。

自己破産という残念な結果に終わったとは言え、それまで何年または何十年にわたり、多くの関係者と支え合いまたは支えられながら存続してきた会社ですから、それぞれに歴史もあり、人間ドラマも数多くあります。

そんな会社が、言わば臨終のときを迎えるに当たって、むごたらしい姿を晒さなければならないような事態にだけはならないようにしてあげたいというのが申立代理人弁護士としての願いであり、責務でもあると思います。

幸い、今回のケースは会社の役員さんはもとより、従業員さんも好意的に協力してくれ、大きな混乱もなく終えることができました。従業員さんは、翌日からの生活のことなどを考えると、きっととても辛い気持ちだったのだと思いますが、一生懸命後始末をしてくれて、最後には「長い間、お世話になりました」と言って去って行かれました。

そんな姿を見ると、我々の仕事は、多くの方々の人生の重要な1ページに常に立ち会っているのだということを改めて強く感じさせられます。

責任の重さに押しつぶされそうになるときもありますが、それが弁護士としてのやりがいでもあるのです。

« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

お気に入りサイト

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ