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2008年8月の5件の記事

火車:宮部みゆき

自己破産や借金に悩む人の実像を描いた小説として、以前から弁護士内では面白いと評判の作品です。

物語は怪我で休職中の刑事が、親戚の男性から、行方不明になった婚約者を捜して欲しいと依頼されるところから始まります。

刑事が婚約者の行方を探るうちに、借金に追われ泥沼にはまっていく人間の弱さと、取り立ての凄惨さが浮き彫りになっていく・・・というストーリーですが、丁寧な取材に裏付けられていて、非常にリアルな小説だと感じました。

ストーリー展開にスピード感もあり、文庫本で580頁ほどの長編でしたが、あっという間に読み終えました。

この小説が書かれたのは平成4年ということで、ちょうど私が弁護士登録した年です。

その少し前の昭和の時代に、「サラ金地獄」が社会問題になり、昭和58年にはいわゆる「サラ金規制法」も施行されるなど、消費者信用の問題がクローズアップされつつある時代でした。

貸金業者の苛烈な取り立てに対して、弁護士が自己破産という手段で対抗し始めたのもその頃(昭和58年頃)からだと思います。

しかしながら、その当時は自己破産に対する誤解や偏見も根強く、自己破産すると普通の社会生活ができないのではないかと心配して結局誰にも言えずに苦しんでいた方々が大勢いらっしゃったと思います。

私が仙台弁護士会に弁護士登録した平成4年頃は徐々にそのような誤解も解消されつつあり、自己破産手続もその後に次第に簡略化されていったことから、その後は自己破産の件数はうなぎ登りとなっています(最高裁の統計によると、平成4年が約43,000件だったのに対して、平成18年度は約165,000件です)。

弁護士会や司法書士会、民間の団体など、クレジット・サラ金問題に取り組んでいるところも増えていますので、現在ではこの小説の頃よりは借金問題に対する対処の仕方は一般の方にも知られるようになっていると思います。弁護士が入った場合には業者側も取り立てを控えるなどのルールも徹底されてきました(私が弁護士登録した頃は、受任通知を出しても平気で取り立てをしている業者も少なくありませんでした)。

しかし、そうなると今度は「ヤミ金」が跋扈するなど(少し前には、商工ローン業者の「目ん玉売れ」などの取り立ても問題になりました)、どんどん新手が現れてきます。

現在でも、この小説に近いような苦境を強いられている人はまだまだいらっしゃるのかも知れません。

何かが規制されたり、対処法が確立すると、今度は別な手口が現れる、そしてまたそれに対する対策を練る・・・。そんなイタチごっこが繰り返されるのは、残念ながら人の世の常なのでしょうか。

本題からそれましたが、とても面白い小説ですので、是非ご一読を。

優しいランチ:cafe anbien(カフェ アンビエン)

事務所の近くの小さな喫茶店ですが、小さなビルの2階にさりげなく存在しているので、うっかりすると見過ごしそうなお店です。でも中に入ると明るくこぎれいでリラックスできる雰囲気です。

ここのランチの何が優しいかというと、まず「体に優しい」。

メニューはメインの料理1品に野菜の小鉢、しそ巻き、味噌汁などですが、野菜を使ったものが多くヘルシーです。味噌汁も結構具だくさんで食べ応えあります。

私が行った日は、メインがゴーヤチャンプルー、小鉢は「冷たいなすの揚げ煮」でしたが、ボリュームもまずまずで、質・量共に男性でも十分満足できます。

また、店内は全面禁煙で健康的なのも「体に優しい」ところです。

更に、「財布に優しい」。

何と、日替わりのランチは500円!それでいて上記のような充実した内容なので、かなりお得感あります。足りない人は50円増しでご飯のお代わりもできます。

700円の晩ご飯というのもあるようなので、残業の途中で晩飯でも・・というときは利用してみたいと思ってます。東北大学にも近いので、昼時は学生さんも多いらしいです(私はいつも時間をずらして行ってます)。

ドリンクメニューも300円からとリーズナブルで、いろいろなメニューがあります。ケーキやフレーバーティーもおいしいみたいですよ。

cafe anbien   仙台市青葉区一番町1-15-40-2F

http://gourmet.gyao.jp/0004004686/

北京オリンピック開幕

いよいよ開幕しましたね。

開会式の派手な演出には賛否の声があるようですが、あそこまで金と人をつぎ込んで、なりふり構わず国威発揚を図る姿というのは、良くも悪しくも、今の中国を象徴しているような気がしました。

それと同時に、これだけの開会式ができたということが国全体の自信につながることは間違いないと思います。日本経済においても、これからますます中国の存在は驚異になっていくんじゃないかと感じました。

さて、競技の方ですが、谷亮子選手の敗戦は残念でした。3回目の指導は、素人目にはどうみても「どっちもどっち」だったと思いましたけどね・・・。でも、審判への不満を口にしないのが谷選手らしくて潔い姿だったと思います。

サッカー、バレーなどの球技も健闘及ばず、今のところいい結果が出ていません。これから頑張って欲しいところです(男子サッカーもせめて一矢報いて欲しい)。

オリンピックのときは、普段余り見ないような競技を見ることが多く、新しい魅力を発見するのも楽しみの1つですね。バドミントンなんかも初めて1試合フルに見ましたが、メンタル面の闘いも含めて、すごく面白い競技だと思いました。

冬のオリンピックではカーリングに注目が集りましましたが、同じように、注目を集める競技がいくつかあるかも知れません。

それにしても心配なのは野球の星野ジャパンです。壮行試合では惨憺たる結果でしたが、何とかここからモチベーションを上げて欲しいところです。

しばらくは、テレビの前から離れられない日が続きそうです。

マンション耐震化セミナーも無事終了

8月2日のマンション耐震化セミナーも無事終了しました。参加者は弁護士・一般参加者合わせて約40名といったところでした。

東北大学名誉教授の長谷川昭先生には、次の宮城沖地震の発生時期や規模の予測などについてお話していただきました。

宮城沖地震が近い将来に来ること自体はもはや確実な話ですので(ただし、規模については、大小いくつかのバリエーションがあり得るようです)、危機感をもって十分準備をしておかなければならないと感じました。

当NPO法人からも2人の担当者から、それぞれマンション耐震化工事の実施例についてと、費用をかけずにできる身近な耐震化についてお話していただきました。

いずれも参加者の方々は熱心に聞き入っておられましたので、全体としてご好評をいただけたのではないかと思います。終了後の相談会でも3組の方がご相談をしておられました。

耐震化の問題だけでなく、老朽化マンションの再生のためにはハード面・ソフト面でいろいろ困難な問題が山積しており、管理組合の方だけではかなりのご負担感があると思います。

私たち弁護士・弁護士会も、お手伝いできることがたくさんあるように思うのですが、なかなか具体的に我々の利用方法を提示できていないというのが、残念ながら現状ではないでしょうか。

まだまだ研究が必要ですね。

仙台弁護士会中・高生のためのサマースクール無事終了

7/31の仙台弁護士会中・高生のためのサマースクール、無事に終了しました。

今年は参加申込みが合計29名でした(ほかに見学希望2名)が、直前に1~2名キャンセルになったようです。

台本を練りに練った模擬裁判は概ね好評だったようで、終了後のアンケートでも「ギャグが面白かった」「裁判が分かりやすく感じた」「弁護士さんは怖いと思ったけど意外と面白かった」等の好意的な評価をいただいていました。

今回はスリ容疑で逮捕された被告人が「財布は拾っただけだ」と弁明している設定で、有罪・無罪を皆さんに判断してもらったのですが、有罪6名、無罪19名となり、被告人には無罪の判決が言い渡されました。判断の理由を聞くと、検察側主張による被告人の行動(一緒に行動していた人と何分間か離れて、その間にスリをしてまた戻ってきた)は時間的に無理があるというものが多く、かなり綿密に考えている様子が窺えました。なかなかみんな鋭いところを突いてました。

来年もまた参加したいという感想もあり、我々一同、ホッと胸をなで下ろしているところです。

お昼は参加者の皆さんと弁護士が一緒にお弁当を食べたのですが、それについても「弁護士さんと気軽にたくさんお話ができて良かった」という感想もあり、好評でした。

もちろん、当日夜の打ち上げが大いに盛り上がったことは言うまでもありません。

来年ももっと楽しいものにして、参加者ももっと増えてもらいたいですね。準備にあたられた仙台弁護士会法教育委員会のみなさん、お疲れ様でした!

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