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2008年6月の7件の記事

中・高生のためのサマースクール、ただいま準備中!

仙台弁護士会では、今年も中・高生のためのサマースクールをやります。

今年は7月31日(木)です。今年で5回目になります。

現在、模擬裁判のシナリオを仙台弁護士会法教育委員会のメンバーで考えているところです。

模擬裁判は、弁護士が被告人・被害者等の役を演じ、参加してくれた中・高生のみなさんには裁判員になってもらって有罪・無罪を決めてもらおうというものです。似たような企画は裁判所その他でもやっていますが、仙台弁護士会のサマースクールの特徴は、余り堅くなく、見て楽しめることに重点をおいているところです(もちろん、そうは言っても裁判の基本はきちんと押さえていますが)。

シナリオ作りも、どうやったら参加者の方々に楽しんでもらえるかを念頭に、ワイワイガヤガヤと、楽しくやってるところです。

そろそろ県内の中学校・高校に案内チラシが回る頃かと思います。興味のある方は是非ご応募ください。また、一般の方の見学も自由ですから、大人の方も見学においでください。弁護士たちの名(迷)演技、きっと楽しんでいただけると思いますよ。

http://www.senben.org/annai/summerschool2008.pdf

この記事、多くの皆さんに見ていただきたいので、少し長めにトップ記事に置いておきます。

「やる」か「やらない」か迷ったら、「やれ」

最近はこのブログを仙台の若手弁護士さんも読んでいただいているようなので、たまには経験に基づく教訓というか、自分のポリシーなども書いてみようと思います。

仕事をしていると、何かのときに、「ここで○○をやった方が良いか、そこまでしなくても良いか」ということで判断に迷うときがあると思います。例えば、我々の業界だと、予め仮差押をかけておく方が良いか、かけなくても良いかというような場面です。

その場合は、もちろん、やったとき・やらないときそれぞれのメリット・デメリットやリスク等々を比較検討して、事案ごとにどちらにするかを決めていくしかないのですが、いろいろ考えてもどうにも判断がつきかねる場合があると思います。

そういうときには、極力、何かを「やらない」方向よりも「やる」方向に決断しようというのがタイトルの意味です。これは私が弁護士になってから今までずっと心がけている信条でもありますし、昔、よく後輩の弁護士さんと飲んだりする機会があった際にはそんなアドバイスをしていました(最近は若い弁護士さんとお付き合いすること自体減ってしまいましたが)。

何かを「やる」ということは、それによって事態に変化が生じますし、相手からのリアクションもあります。やったことについての責任も自分が負わなければなりませんし、中途半端な知識や経験でやると自分自身が恥をかくことになるかも知れません。

それに対して、「やらない」ことにすればとりあえずは現状のままですから、大きな変化もなく、極端に自分が恥をかくようなこともない訳です。

人間、弱いものですから、どちらがいいかぎりぎりまで迷った際には、どうしても自分が傷つかずに済む消極的な方向に判断が流れていきがちなのではないかと思います。だからこそ、私はそういうときには敢えて逆の方向に決断するのが良いと思っているのです。

特に若いうちから安全な方、消極的な方に流れるくせがついてしまうと、弁護士としての進歩がとまってしまうような気がします。怖くても責任が重くても、踏み込んで何かをやってみることで覚えることは山ほどありますし、その積み重ねが、ベテランと呼ばれる時期以降の財産になっていくのではないでしょうか。

私は、元来は、どちらかと言うと引っ込み思案で消極的なタイプの人間だったのですが、このような信条で行動するようになってからは、仕事面だけでなくプライベートにおいても少し前向きというか積極的な性格になったような気もしています。

そんな訳で、私の推奨の信条なのですが、なんと言っても依頼者の意向が第一ですし、勤務弁護士の皆さんは事務所の方針とかもあると思いますから、独走せず、よく周りの方々と相談しながらやって下さいね(^^)

岩手・宮城内陸地震

土曜日の地震は本当に驚きました。

何の前触れもなく、突然激しく地面が揺れ出したという感じでした。それでも、立っていられないというほどではなく、私と妻は慌てて台所の食器棚や冷蔵庫などを押さえていました(本当はこれも危ないのかな?)

強い揺れがしばらく(かなり長く感じましたが実際は10数秒程度?)続き、おさまったと思ったら最後にゆっくりした大きな横揺れがゆら~り、ゆら~りという感じでしばらく続き、これもかなり気持ちが悪い揺れ方でした。

今まで経験した中でも最大級の揺れだったと思います。

ちょうどTVを見ていたときだったので、「地震予知速報」も出ていましたが、揺れ始めたのとほとんど同時で余り役には立ちませんでした。でも、仮に何秒か前に分かったとしても、せいぜいできるのはガスを消すというくらいのことでしょうね。

仙台近辺は震度5強又は5弱のところが多いようですが、幸い私の家は2階の本棚の本が少し落ちた程度で、大きな被害はありませんでした。事務所も仙台弁護士会の会館も無事だったのでホッとしました。

でも、報道によると死者・受傷者はかなりの数に上るようです。改めて、日本は地震の巣の上にある国だということを実感させられます。

行方不明の方も相当数いるようです。無事に救出されることを願わずにいられません。

また、余震の可能性も指摘されています。十分注意したいものです。

最高裁でヤミ金に関する判決

最高裁で、「ヤミ金から借りた金は元金部分も返す必要がなく、返してしまった場合でも取り戻せる」という画期的な判決が出ました。

もともと、弁護士の間では、ヤミ金に対しては元金も返すなというやり方が何年も前から当然のこととされてきましたが、それが最高裁でも認められたことになります。

最初の貸付分は、それを口実にしてその後に不法かつ莫大な利益を得ようとする反倫理的な理由に基づくものだから、不法原因給付として法的に返還義務がないというのが今回の判決の理屈ですが、最初の頃は(理屈の当否よりも)半ば運動論というか、不法なお金をヤミ金に還流させるべきでないという一部の弁護士の強い信念から始まったやり方だったと思います(私も最初は、「元金まで払わないの?」と少しビックリしたものです)。それが多くの弁護士の支持を受けて広まり、ついには世間にも認められて一般常識になっていったという好例だと思います。社会っていうのはこういう風に動いていくんですね。

これでますます、ヤミ金に対しては、借りた元金も絶対返さないと強く言えるようになりました。

関係者の皆さん及び先鋭的にこの問題に取り組んでこられた皆さん(仙台弁護士会にもたくさんいらっしゃいます)の努力に敬意を表します。

人間失格:太宰治

以前の記事、「私の故郷」(仙台弁護士会会報からの転載)でも書いたとおり、私は津軽の出身です。

記事の中ではではもっともらしく太宰治の「津軽」の一節を引用したりしたのですが、実はそれ以外ほとんど読んだことのない「なんちゃって太宰ファン」だったのです。でも、記事を読んでくれた昔の知人に勧められ、ほかの作品も読んでみることにしました。それがこの本です。

プロローグ後の冒頭部分、「恥の多い生涯を送ってきました」という一文に、この小説の全てが凝縮されている感じがします。

実際に世間から「恥」と評されてもやむを得ないような主人公の現実の生活と、自分の全てを「恥」と感じすぎてしまうセンシティブなメンタリティまたはコンプレックスがこの小説の主題になっています。両者は鶏と卵のように、どちらが原因とも結果とも言えず、相互補完し合うように絡み合いながら主人公を滅亡の淵へと追い込んでいきます。

ご存じのとおり、作者はこの作品を完成させた後、遺作「グッドバイ」の草稿を残して女性と一緒に心中します。

作者の実生活を題材にしているだけに身につまされるものがあります。

ここまで強烈なものではないにしても、青年期のある一時期、コンプレックスにさいなまれたり、「破滅的な生き方」に惹かれたりすることは多くの人(特に男の子?)にとって身に覚えがあることだと思います。

それでも、何とか現実との折り合いを付けて生きていこうと前向きに模索する姿が古来から文学で取り上げられてきた1つのテーマであるのに対して、ここまであからさまにコンプレックスを吐露して自分が崩壊する様子を描写した作品は、それほど多くないと思われます。

そのあたりに、作者の苦悩の深さが偲ばれます。

「野ブタ。をプロデュース」のところでも書きましたが、「本当の自分」と「周囲に対して演じている自分像」のかい離に苦しむというのは、きっと、いつの時代にも共通な若者の悩みなのでしょうね。

今の時代にも(むしろ今の時代だからこそ)共感を感じさせられる作品だと思います。

最近は「蟹工船」も若い人の間でブームだそうですが、こんな本も読んでみても良いのでは?でも、ストレートすぎて賛否は分かれるかも知れませんね。

大阪城

前回の記事の余談ですが、日弁連総会で大阪に行き、空き時間を利用して大阪城に行ってきました。

大阪には何度か来たことがあったのですが、いつも仕事ばかりで自由時間がなかったので、観光らしいことは今までしたことがなかったのです。

大阪城と言えば豊富秀吉が作ったものとばかり思っていましたが、今ある大阪城は冬の陣・夏の陣で焼失したのを徳川幕府が再築したもの(を復興したもの)なのですね。初めて知りました。

私は旅行先にお城があるととりあえず一度は立ち寄って見たくなってしまう正統派日本男児なのですが(笑)、家族にはいつも不評なので、家族旅行では断念せざるを得ません。なので、こういう仕事がらみのときに1人でぶらっと立ち寄るのはちょっとした楽しみでもあります。

2008_05300093

だからと言って、このブログに大阪城の写真を載せても、別に誰も喜ばないとは思いますが、まあ一応お約束ということで・・・(笑)。

日弁連定期総会

先週金曜日、日弁連の定期総会で大阪に行って来ました。

定期総会なので議案としては予算決算がメインでしたが、発言の多くは弁護士人口問題と裁判員制度実施に関するものでした。

いわゆる司法改革を巡って、日弁連では積極派と慎重派の厳しい路線対立が続いていますが、特に最近ではこの2つに争点が集約されて来ている感じです(この件についての私の意見ももちろんありますが、このブログの性格上、ここではコメントしないことにしたいと思います)。

総会終了後、永年勤続者に対する表彰が行われ、仙台弁護士会の大先輩弁護士もお1人、在職50年の表彰を受けられました。弁護士を50年続けるというのは、私なんかには想像もできない世界です。長きに渡ってご活躍されたことに心から敬意を表したいと思います。

お聞きしたところによると、現在90歳とのことですが(ということは、弁護士になったのも40歳のときです!)、まだまだ本当にお元気でいらっしゃいます。我々の世界は定年がないので、ずっと現役でいられるというのが活力の源でもあるのでしょうね。

あと10年で100歳表彰もありますので、是非、そこまで現役で頑張っていただきたいものです。

全体での懇親会終了後、仙台弁護士会有志でささやかながらお祝いの2次会を開かせていただきました。大先輩弁護士からいろいろなお話をお聞きすることができ、とても楽しい一夜となりました。

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