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重力ピエロ:伊坂幸太郎

伊坂幸太郎さんは仙台在住なのと東北大法学部卒業で私の後輩にあたるらしいことから(もちろん面識はありませんが)、気になる作家の1人です。

伊坂さんの文章と言えば、シビアなストーリーをスタイリッシュなタッチで深刻にせずに読ませてくれるところが持ち味ですよね。スピード感あふれる展開で、読み始めるといつもあっという間に読み終えてしまいます。

デビュー作の「オーデュボンの祈り」を読んだときは、それまで読んだことがないような斬新なタッチに「今どきの若い人の感性ってこうなのか~」と衝撃を受けたものでした。

さて、その中でも今のところ一番好きなのは、この「重力ピエロ」。

主人公は遺伝子情報を扱う会社に勤めており、このことがストーリー全体を通してちょっとした伏線になっています。

連続放火事件とその近くに現れる落書きの謎を主人公が追ううちに、意外な真実に行き着く・・・というお話です。

途中途中のエピソードがいい味付けになっていて、最後にはそれが1つに収斂して、人間の業の悲しさ、自分の力ではどうしようもない運命の残酷さといったものをしみじみと感じさせてくれます。

いつものスタイリッシュさも少し抑えめにしてあって、全編物静かに進むのですが、それがより一層物語の深みを醸し出している感じです。

ぜひご一読を。

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