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証人尋問

たまには本業ネタを。

ここのところ、随分証人尋問をやったような気がしたので、ちょっと手帳を振り返ってみました。

11~12月は、少し大きな刑事事件が2件佳境に入っていたので、半日又は全日通しで証人尋問という日が6日あり、合計14人の尋問をやりました。

民事でも、12月~2月上旬にかけて、証人3人の集中尋問が3回、証人2人の尋問が3回ありました。

最近は、民事も刑事も集中証拠調べと言って、事前になるべく争点や証拠を絞った上でまとめて証人尋問を実施するというやり方になっているので、ちょうど証人尋問の時期が重なるとこんなことになったりもします。ただ、実質3ヶ月くらいの間にこれほどまとめて証人尋問をやったのは弁護士になって初めてだと思います(1/3くらいは事務所の若い弁護士にも担当してもらいましたが)。

何人もまとめて尋問をやるのは、それぞれの人が何を見聞きしてて、どんな証言をしそうかを事前に整理しておかなければならないので(最近は事前に陳述書などが出されていて予想しやすいのですが)、準備は大変ですし、結構神経を使います。

でも、一度で全部終わるので、何回も記憶を喚起する必要がないという点ではメリットもありますし、裁判官もある程度まとまって心証を取りやすいのではないかと思います。なので、私は集中証拠調べは結構好きです。

私はもともと、弁護士業務の中でも証人尋問は結構好きな方です。証人と1対1の真剣勝負という緊張感がいいですね。

証人尋問で大事なのは、言葉のテクニックや弁護士のパフォーマンスではなく、事前準備が8~9割じゃないかと思います。私の場合は、双方の証拠や主張を良く整理し、当時の証人の立場に身を置いて、「もし、相手の言うとおりなら、こういう行動をしたりこういう書類を作ったりしている筈だ」ということを考え、それと現実の主張や証拠の食い違いを突くというのが基本的な考え方です。逆に主尋問の場合は相手の弁護士に崩されないように、証拠と本人の証言の食い違いが生じないよう良く記憶を整理しておいてもらうということになります。

とは言え、1日3人とか尋問やるとさすがにぐったり疲れますね。

今はある程度ポイントが分かるようになって要領よくやれるようになったとも思いますが、弁護士になりたての頃はそれこそどこが大事なところか分からず何から何まで全部聞き出さなきゃと思ってたので、証人1人だけの尋問でも、終わるとぐったり疲れてたのを思い出します。

尋問が終わった後は、すぐ事務所に戻る気にもならず、仙台地裁の弁護士控室(昔は事件を終えた弁護士が良く集まって情報交換していました)でお茶など飲みながら、「今日の尋問はこれで良かったのかな・・・」などと、思い返したりしたものでした。

懐かしい想い出です。

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