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「流星ワゴン」良かったです。

重松清の「流星ワゴン」を読みました。

父親と息子の相克というか、いくつになっても分かり合えそうで分かり合えない関係をテーマにした小説です。

それでも、自分が父親になったときに、昔、同じくらいの年代だった頃の父親の気持ちがようやく少し理解できるようになるというお話で、ついつい自分の身に置き換えて感情移入してしまいます。すごく感動しました。

私は前から思ってるんですが、母親と子供の関係というのは、子供を産んだ瞬間から(もしくは、身ごもった瞬間から)ずっと母親なのに対して、父親というのは、子供や家族と一緒に過ごすことによって、だんだん父親になっていくものなんじゃないかと思います。

だから、ずっと父親で居続けようという意識を持っていないと、父親であることも難しくなっていくんじゃないかと思います。

よく、離婚事件とかで、子供との面会(面接交渉と言います)をどれくらいにするとかしないとかでもめることがあります。我々弁護士がさんざん苦労して面接交渉権を決めてあげても、結局、父親側で次第に面接をしなくなっていくことがあります。

それはやはり、ずっと一緒にいて「父親」であり続けないと、ときどき会っても、もう「父親」としての接し方が難しくなってしまう、あるいは子供との雰囲気も微妙に遠いものになってしまうからなのかも知れません。

母親は大変だけど、父親は難しいですね。

あと、小説のもう1つのテーマは、ごくありふれた日常が、何気ない言葉や行動によって少しずつ崩壊していくことの怖さです。あとからふり返れば、ここでこうしておくべきだった、気づくべきだったということは一杯ありますよね・・・。こちらも自分の身に置き換えて、考えさせられました。

でも、とにかく読後感スッキリのいいお話です。是非ご一読下さい。

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