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弁護士の資質

弁護士の資質について考えてみました。

世間の方によく思われてるのは、弁護士は口がうまくなければいけないんじゃないかということです。しかし、法廷では大半が書面のやり取りですから、特に口がうまくなければいけないことはないと思います。口がうまくなくても、修羅場のキャリアを積めば、それなりに何とか乗り切れるようになっていくという面もありますし・・・。

そういう技術的なことよりも、人間好きとまでいかなくても、人間の営みに対する温かい目線といったものが必要だと思います。トラブルになるには必ずどちらか一方又は双方に何か原因がある訳で、それを「あんたが悪い」的に非難してしまってはミもフタもありません。そういう不完全な面も含めて社会的な人間として存在している訳ですから、そのことをまず尊重しようという気持ちがあるのとないのとでは随分事件処理に対する姿勢も違ってくるような気がします。

次に、正義とか、人権とか、言葉にするとクサくなってしまいますが、そういうものに対する熱意みたいなものは必要だと思います。そういうものが我々弁護士にとってのプロ意識の原点であり、それがあればこそ、苦しい状況に置かれても諦めずに粘り強く頑張れるような気がします。

単に社会的ステータスとか、収入のため、ということでは余りやりがいを感じることができないんじゃないかと思います。

弁護士会に入ると結構先輩からそんなお説教を受ける機会が多々あります。仙台弁護士会は(他会ももちろんそうだとは思いますが)、特にそういう意識が強いような気がします。

以上が古典的な弁護士像なのですが、それに加えて最近は事務処理能力というか、要領の良さが要求されてきていると思います。最近の事件は比較的定型的になっているものも多く、社会の流れも速くなっているので、短時間でスピーディーに事案を解決することが求められます。ある意味、要領よく数をこなしていかなければいけません。

でも、私も含めて、昔ながらの弁護士は結構そういうのが苦手な人が多いと思います。職人かたぎで、ドイツの靴職人のように、1件1件の事件を手作りで丁寧に処理しようとする気持ちが強い人が多い気がします。それはとてもいいことだと思うのですが、行き過ぎると社会の流れに置いていかれる虞があるので、事務処理の効率化を図ることが現代の弁護士の1つの課題ではないかと思っています。特に地方の弁護士事務所は、弁護士1人に事務員1~2名程度という小規模なところが多いので、まだまだ改善の余地が大きいように思います。

とは言え、余り効率化ばかりを追求すると商売みたいになってプロ意識が薄れていきそうで、怖い面もありますね。

今どき、そんなことを言っているのは、弁護士の甘えなんでしょうか・・・。

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