いわゆる「二重ローン問題」は二重にローンを組んだ人の問題ではありません。
知人のマスコミの方に言われて気付きました。
住宅が津波で流されて,それでもローンを払わなければいけないのか・・・という問題のことを弁護士はよく「二重ローン問題」という言い方をしています。
これは,次に家を買おうとしても二重にローンを組むことになって支払いができないから最初のローンを免除なりなんなりしてもらうようにしよう,というような意味で呼び始めたものなのですが,知らない人が聞くと,「二重にローンを組んでしまって,その結果,返済が苦しくなった人」の問題と捉えられるおそれがあるのではないかというのです。
確かにそのとおりで,現時点で既に「二重」にローンを組んでいる人はほとんどいないにも関わらず,「二重ローン問題」と言ってしまうと,自分は関係ないと思ってしまっている方もいるのかも知れません。
キャッチフレーズ的に分かりやすい言葉って何気なく使ってしまいがちですが,ときどき振り返ってみないといけませんね。
ということで,まだ二重にローンを組んでいない方でも,地震や津波で家が損壊してしまった方については,現在,「個人版私的整理ガイドライン」という方法で金融機関と掛け合ってローンを大幅に免除してもらえる仕組みができています。
弁護士会でもご相談いただけますし,沿岸部には出張相談も行ったりしていますので,「自分は二重にローンを組んでいないから関係ない」と思わずに,お気軽にご相談なさってみて下さい。
