いわゆる「二重ローン問題」は二重にローンを組んだ人の問題ではありません。

知人のマスコミの方に言われて気付きました。

住宅が津波で流されて,それでもローンを払わなければいけないのか・・・という問題のことを弁護士はよく「二重ローン問題」という言い方をしています。

これは,次に家を買おうとしても二重にローンを組むことになって支払いができないから最初のローンを免除なりなんなりしてもらうようにしよう,というような意味で呼び始めたものなのですが,知らない人が聞くと,「二重にローンを組んでしまって,その結果,返済が苦しくなった人」の問題と捉えられるおそれがあるのではないかというのです。

確かにそのとおりで,現時点で既に「二重」にローンを組んでいる人はほとんどいないにも関わらず,「二重ローン問題」と言ってしまうと,自分は関係ないと思ってしまっている方もいるのかも知れません。

キャッチフレーズ的に分かりやすい言葉って何気なく使ってしまいがちですが,ときどき振り返ってみないといけませんね。

ということで,まだ二重にローンを組んでいない方でも,地震や津波で家が損壊してしまった方については,現在,「個人版私的整理ガイドライン」という方法で金融機関と掛け合ってローンを大幅に免除してもらえる仕組みができています。

弁護士会でもご相談いただけますし,沿岸部には出張相談も行ったりしていますので,「自分は二重にローンを組んでいないから関係ない」と思わずに,お気軽にご相談なさってみて下さい。

初めてのスカイプ

この前,ヨドバシカメラでwebカメラを購入し,スカイプのテレビ電話に初めて挑戦してみました。

試しに,石巻で開業している後輩弁護士と接続してやってみたのですが,音質も画質も驚くほど良かったのでビックリしました。

これで無料だなんて,技術の進歩ってすごいもんですね。

webカメラも最初は試しにと思って2000円ちょっとくらいの安いものにしたのですが,画質がよくてホントにビックリです(320万画素です)。

これならちょっとした打ち合わせとかにも十分使えますね。

あと,多少の追加料金を払うと複数箇所での接続もできるようになるみたいなので,弁護団会議なんかもありかも知れません。

弁護士はそれぞれ自営業でありながら,委員会活動とか弁護団とか,共同で何かをやることも多いので離れた場所でもリアルに情報をやりとりできる手段は本当に便利です。今は主にメーリングリストを利用することが多いのですが,これからはスカイプの利用も増えるかも知れませんね。

ただ,難点は,ネット上でのやりとりなのでセキュリティの心配があることと,なんと言ってもまだ加入者がそれほど多くないってことでしょうかね。

誰か仙台弁護士会の会員で暇な方いましたら,私までスカイプでテレビ電話かけてみて下さい(^^)。

DMいただければ折り返しスカイプ名をお知らせしますので。

東電に行ってきました。

連休の谷間の5月2日,東北弁連の代表幹事として東電本社に東北弁連の要望書をお渡ししに行ってきました。

東北弁連会長,日弁連副会長のほか,東北6県の会長が全員勢揃いというそうそうたるメンバーでした。先方も常務取締役が対応にあたっていました。

要望書の内容は,原子力賠償紛争解決センターの公表している「総括基準」や,センターでの和解実例を基にして,センターに申立をしていない直接請求の被害者の方の賠償請求についても適切に対応してもらいたいというものです。

東電では未だに直接請求の方に対しては「中間指針」「中間指針追補」を基準にして対応していますが,センターでどんどん新しい基準ができているのだから,順次それによって行くのが当然と言えます。直接請求の方はいわば素人の方も多いので,それをいいことにして中間指針で何とか丸め込もうというのは誠実な対応とは言えません。

センターでの解決は物的基盤が十分ではないなどいろいろな理由で解決が長引いているケースも多くなっています。みんながセンターに申立をすることになったら,それこそパンクしてしまうでしょう。

そのようなことも踏まえて,東電はきちんと対応して欲しいものです。

マスコミにもいくつか取り上げられました。

http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201205032

4月から被災者の方の法律相談が無料になりました。

日本司法支援センターの震災支援のための新しい制度ができています。

これを利用すると,昨年3.11の時点で被災地に在住していた方(法人除く)については,相談の内容にかかわらず無料で法律相談ができることになりました。

ただし,同じ問題については3回までです。

震災に関する相談でなくても無料ですので,この機会にお近くの弁護士にあれこれ相談してみてはいかがでしょうか。

ただし,司法支援センターと契約している弁護士でないと無料になりませんので,ご希望の方は事前に確認されるとよろしいかと思います。

ブログでの名誉棄損にご用心

最近、ブログや掲示板などで発言で名誉を侵害されたというご相談が増えています。

ネット上での発言はご本人としては日記的な気持ちで書いていたとしても、不特定多数の目に触れるものなので、その内容があまりに酷い場合は当然に名誉棄損で民法上不法行為にあたる場合があります(ものすごく酷い内容であれば刑法上の名誉棄損罪にあたることももちろんありえます)。

「○山△夫」みたいに一部を伏せ字にしたり、実名をちょっと改変したりすれば名誉棄損にならないと思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが(実際、某掲示板ではそんな書き込みが大量にされていますが)、記事全体からその対象が特定される場合には十分に名誉棄損になります。

これを「同定性」と言い,実際の裁判ではこのあたりが争点になることが多いです(あとは真実性の証明とか)。

実際、去年2件の判決をもらいましたが、いずれも実名を少し改変した内容について、対象が特定されるとして不法行為を認めてもらいました(1件はネット上の書き込みではない事案でしたが)。

もちろん、表現の自由は日本国憲法で認められているので正当な批判行為は不法行為になりませんが、それを超えて悪意的な表現の場合には損害賠償が認められることがあります。

ブロガーのみなさん、くれぐれもご注意を。

ダルビッシュがいよいよメジャーへ

ダルビッシュのレンジャースとの契約がようやく決まりましたね。

6年6000万ドルという金額が高いの安いのといろいろな意見があるみたいですが、私が注目したのは球団側の6年契約に対してダルビッシュ側が5年を主張したとのこと。

スポーツ選手は身分が不安定なので、一昔前なら少しでも長い契約にと主張することが多かったように思いますが、自ら短い契約にしてくれというのは相当の自信の表れですよね。

スポーツ選手の意識も少しずつ変わってきているような気もします。

なんでも、5年間でものすごい好成績を上げると6年目はダルビッシュ側から延長拒否のオプションもついているとか。

是非ともがんばって、次の5年は今の倍くらいの金額でどこかと契約して欲しいものです。

岩隈投手ももちろんですが、ダルビッシュも地元仙台の東北高校出身なので、二人でがんばって仙台市民を盛り上げて欲しいものです。

子どもの引き渡し請求

昨年暮れに,子どもの引き渡し請求を含む離婚事件が1件解決しました。

震災で子どもともども夫の実家(県外)にしばらく避難し,家を片付けるために夫婦だけで宮城県に戻ってきたところ,夫から暴力を受けてそのまま家を出ざるを得なかったという事案です。

もともとは妻が専業主婦で子どもらの面倒を見ていたのであり,夫の暴力でその状態から引き離されたのですから,当然に妻のところに戻すべきというのが一般的な感覚ではないかと思うのですが,裁判ではなかなかそうはいきません。

子どもらが曲がりなりにも夫の実家で一応無事に過ごしている以上,その現状を変更して妻の元に引き渡せと命じるのは裁判所としてはかなりの勇気がいることなのです。

離婚調停と合わせて子の引き渡し請求の審判,仮処分などを申し立てて,早期に引き渡すよう求めましたが,いろいろと審理をしてようやく認められたのは半年近く経ってからでした。

それでもとにかく引き渡しを命じてもらえたので,良かったと言うべきでしょう。

裁判所の命令が出てからは,相手方(夫及びその実家のご両親)も比較的すんなりとそれに応じてくれました。結局,主張は主張として尽くすものの,きちんと裁判所の判断が示されればそれにしたがってくれる人がたぶんまだ大多数なのだと思います(特に東北では)。

共同で担当した若手弁護士と一緒に某県まで車で引き取りに行って来ましたが,子どもさんを受け取ったときの依頼者(母親)の幸せそうな表情は何物にも代え難いものでした。

子どもの件が解決したら,意外にその後は離婚まですんなりと話が進みました。こういうこともあるんですよね。

大変でしたが,思い出に残る事件の1つです。

食べログのやらせ問題

みなさま,本年もよろしくお願いします。

今年はいい年になってほしいものですね。

さて,食べログのやらせ問題がテレビなどで話題になっています。

やらせ的なことは多かれ少なかれあるんじゃないかと心の中では思っていましたが,いざ,ニュースになってみるとショックですよね。

しかも,そういう業者が30数社もいたとは・・・。

この手のサイトはどこまで信用できるんだろう・・・って不信を感じてしまいます。

これでサイトの信用度が落ちたら,運営会社さんは業務妨害として損害賠償請求できるのかな・・などと,法律家としては考えてしまいますね。

いずれにしろ,ユーザーとしては,結局ネット情報なんだと割り切って,過度に信用しないことが大事なんでしょうね。あとは,「いい評判」よりも「悪い評判」をよく見るようにするとか。

でも,そうしたら今度は「ライバル店の悪い評判を書き込みますよ」みたいな業者も出てきたりして・・・。

ちなみに,このブログでも好きな飲食店のことを書いたりしてますが,これは主にうちの事務所界隈の若手弁護士さん向けにランチ情報などを提供する目的で書いているもので,やらせは一切ありませんのでご安心を(笑)。

でも,評価は私の独断ですから,本当においしいかどうかは保証の限りではありません(結局それがネット情報の限界ですね)。

石巻視察に行って

昨日,日弁連の委員会の関連で石巻の津波被害の被災地を視察に行きました。

私自身は震災の少し後にも見に行ったことがありますが,その後は裁判や法律相談で市街地には行っていたものの、沿岸部はしばらく見ていなかったので,どうなっているかと思い,参加しました。

震災直後は瓦礫だらけで,それこそ「原爆が落ちた後のような状態」(私の依頼者がそう表現していました)だったのですが,とりあえず瓦礫はある程度片付けられ,仮置き場に運ばれていたため,更地が増え,ガランとして寂しい状況でした。

その分,仮置き場には巨大な瓦礫の山ができあがっており,まるで「瓦礫のピラミッド」のようでした。

津波の後に火事で全焼した湊第2小学校も視察しました。

1階は窓が全部破れ,天井までドロがこびりついているなど,津波の脅威を物語っていました。

生徒さんたちの名前がついたランドセルがそのまま残されていたり,壁に貼られた行事予定表には「離任式」など3月の行事予定が書かれたままになっているなど,震災当日のままの状態でした。

あの日から時間が止まってしまっているんだな~と思うと,しんみりした気持ちになりました。

現地はまだまだ復興には遠く及ばないことを改めて感じた一日でした。

被災事業者の二重ローン対策がまとまりました。

11月21日までに国会で東日本大震災の被災事業者向けの二重ローン対策の法律が成立しました。「東日本大震災事業者再生支援機構」が金融機関の被災事業者に対する債権を時価以下の価格で買い取り、最長15年間保有し、当該事業者に対しては元利金を免除したり返済を猶予するというものです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111127-00000002-fsi-bus_all

買い取った価格を超える部分については、原則として免除することが期待されています(法律上は必ず免除するとまでは定められなかったようです)。

対象事業者は個人などの小規模事業者でも良く、附帯決議では「小規模事業者・農林水産事業者、医療福祉事業者当を重点的に対象とする」とされたようですので、ごくごく普通の個人の漁師さんや農家の方なども利用できそうです。

例えばこんな感じが期待できそうです。

個人の漁師さんが津波で船を流されて、借金が1000万円くらいあるものの、現時点では支払能力がほとんどないという場合、機構は、現在の支払能力を見込んだ「時価以下の価格」(仮に100万円とします)で債権を買い取ります。

買い取り後、漁師さんは機構に返済をすることになりますが、機構は差額の900万円はどこかの時点で放棄し、残りの100万円についても返済期限を猶予したり長期分割にしたり、場合によっては一定期間後にそれも免除したりして漁師さんの再生を支援します。

他方で、漁師さんは新しい借り入れをしてまた船を買い、前の債務に煩わされずに新しく漁業を再開できるということになります。

ただし、「新しい借り入れ」は基本的に漁師さんが自分で金融機関にかけ合って協力を求めなければならないようです。

そして、機構に対して債権買取等の支援を要請する場合は、予め「新しい借り入れ」を了解してくれる金融機関を探した上、事業の再生の見通しを記載した事業再生計画を作って、その書面を提出しなければならないようですので、このあたりは小規模の事業者の方には少し大変かも知れません。

「機構」にも事業者に対する助言などの支援の仕組みも作るようですが、この辺は我々弁護士もお役に立てる点が大いにあると思いますので、お困りの際には是非お近くの弁護士事務所や弁護士会などにご相談いただければと思います。

「再生支援機構」は来年2月までに設立される見込みとのことで、買い取り資金は5000億円を調達する予定だそうです。小規模事業者の債務の規模からすれば、かなり多くの事業者が救われる可能性があります。

まだまだ運用上工夫が必要な問題も多そうですが、是非、これが被災地の事業再生に向けた有効な支援になるよう、期待したいところです。

我々弁護士も、事業者にとって本当に有効な制度になるよう、どんどん要望を出していく必要がありそうですね。

ブータン国王のスピーチ

昨日の国会でのスピーチ、とても良かったですね。

日本や日本国民に対する敬意と敬愛の念がストレートに伝わってくる内容だったと思います。

そして、被災者に対する激励の気持ちが暖かく、とても心のこもったスピーチでした。

どっかの国の政治家よりも、よっぽど被災者に対する目線が暖かいな~と思ったのは私だけでしょうか・・・。

相続放棄の熟慮期間

被災地の方の相続放棄の熟慮期間(放棄するかどうするか考えるための期間)が延長されていましたが、その期限が11月30日までとなっています。

まだご検討中の方はお早めにお決めいただいた方が良いと思います。

現時点でも更にいろいろな事情により決められないようであれば、家庭裁判所に申立をして個人的に延長を許可してもらうことも可能ですので、そのようなことも含めて、迷われている方は是非一度専門家にご相談された方がよろしいかと思います。

弁護士うちでは結構話題になっているのですが、当初の延長の話のときほど、マスコミ等でも取り上げられていないようなので、一般の方がご存じかどうか、少し心配です。

ADR型の紛争処理

先週、火・水とまとめて3件ほど担当していた事件が解決しました。

労働審判事件と、医療関係の損害賠償事件、それと、ある損害賠償事件です。

2件目は弁護士会ADRに申し立てた案件で、3件目は私が弁護士会ADRの仲裁人になっていた案件でした。

いずれも申立から2~3ヶ月程度で解決に至ったもので、かなり早期に解決した事例と言えます。

従来の裁判と比べたら、格段に早いし、費用的にもかなり安価に済んでいると思います(特に医療関係の案件)。

労働審判はADRとは言えませんが、こういう、裁判ではない形の紛争処理は、うまくいくとすごく早く、なおかつ、常識的な解決に結びつくことが多いように思います。専門家がきちんと見解を示しながら進めてくれるという点で、従来の調停よりも結論に至る過程が分かりやすいし、使い勝手がいいと思います。

自分も仲裁人もやっているので手前味噌かも知れませんが、弁護士会のADRは一般の方にとっても手軽で納得できる結果が得られやすい制度だと思いますので、是非、利用していただければと思います。

なんにしろ、いつも思うことですが、事件がまとめて終わると、肩の荷が少し軽くなった気がしますね。でも、また、すぐに重くなるんですけど(T_T)。

2011年日弁連野球大会閉幕

10月15・16日に新潟市で開催された日弁連全国野球大会が無事閉幕しました。

我が仙台フェニックスは残念ながら初戦で神戸チームに2-0で敗れてしまいました。

楽天イーグルスが見せきれなかった「東北の底力」を我々が見せつけてやる、と意気込んで臨んだ大会でしたが、自力不足は否めませんでした。

地震被災地の大先輩である神戸チームに、「まだまだ復興も野球もこれからだぞ」と教えてもらったような気がします。

敗れはしましたが、仙台から大挙10数人のブラスバンド入り応援団が駆けつけてくれ、大会に華を添えていました(応援特別賞もいただきました)。本当にありがたい限りです。

敗戦のショックで今しばらくは立ち直れそうもありませんが、何とか気を取り直して、来年は1勝できるよう、頑張りたいと思います。

なお、優勝は大阪チームで、神戸さんは惜しくも準優勝だったようです。

ラーメンアオバの閉店

震災前、仙台駅前のビルの地下に「ラーメンアオバ」という名前のラーメン屋さんがありました。

ジャッキーチェンが食べに来たというのが自慢で、写真なんかも飾ってありました。

カウンターだけ10数人程度のお店でしたが、ラーメンの種類も豊富で、細めん中心のコクがあって後味のさっぱりしたラーメンはどれもおいしく、人気のお店でした。

JRの地下通路入り口付近にあるので人通りも多く、いつも活気がありました。

私も昼時にかけて出張に出かける際にはJRに乗る前後によくお世話になっており、いつかこのブログでも紹介しようかなと思っていた矢先に震災に遭ってしまったのです。

震災後は前面がブルーシートに覆われ、いつ再開するのかなと思っていたら、残念なことに5月頃に閉店が決まったらしく、「閉店のお知らせ」の貼り紙が店先に何枚か貼り出されてしまいました。

これだけならよくある話なのですが、その貼り紙に、昔からのファンの方々が「また再開して」「30年通いました。どうもありがとう」など、激励や感謝の言葉を書き込みするようになったのです。

そして、それが一杯になったら、店主の方がそれに対してお礼のメッセージも書き込んでおられました。それによると、残念ながら、ファンの皆さんの熱い期待にも関わらず、いろいろな事情でお店の再開はしないということのようです。それでもまだ書き込みは増えていきました。

現在はお店の前にパネルが貼られてもう跡形もありませんが、貼り紙はぎっしりと皆さんの思いが書き込まれたまま、ずっと残っています。駅に行くためにここの前を通ると、こちらまでちょっとほんわかした気分になります。

でも、やっぱり残念は残念なんだよね~。お店の方、どこかで再開してもらえませんでしょうか・・・。

なお、この件は河北新報にも取り上げられています。

http://flat.kahoku.co.jp/u/yukan_kahoku/wANFE1TJGVgnBCRme3Ho/

1日中証人尋問

今日は午前10時から午後4時過ぎまで、みっちり集中証拠調べで、5人の証人尋問をやりました。

さすがに1日5人も尋問するとグッタリです。

裁判官は聞いてるだけだから大変そうに見えないかも知れないけど、やってる方は相当大変です。書証も頭に入れておかなければいけないし、双方の主張もよく頭に入れておかないと当然ながら効果的な尋問はできません。

登場人物や出来事の順番も整理しておかなければ尋問が混乱します。

いつも思うのですが、証人尋問は、巧拙ではなくてどれだけ準備をしたかですね~。

今日の結果はどうだったか・・・。それは裁判官のみぞ知る、ですね。

それにしても、ホントに疲れた~。

仙弁野球部地区予選突破

9月15日に旭川で日弁連野球大会の予選大会がありました。

わが仙台チームは旭川、岩手チームを破って何とか予選を突破することができました。

今年は公式練習を始めて2週目で震災に遭い、一度は活動も危ぶまれたところですが、どうにか戦力も整い、2勝できたのは嬉しい限りです。

全国大会は来月新潟で行われます。

福島・岩手を含む被災地チームの代表として、元気にプレーしてきたいと思います。

まあ、なでしこジャパンと違って、我々が勝ったからといって被災地の皆さんに勇気を与えるとかそんな大それたことは考えてもいませんが、地元弁護士会の中の何人かでも喜んでいただければ・・・。

個人版私的整理ガイドライン

いわゆる被災者の二重ローン問題対策のために、個人版私的整理という仕組みが8月22日から始まっています。

仙台弁護士会でも石巻など4箇所で住民の方向けの説明会を行いました。

ただ、この仕組みはとても複雑で分かりにくい上に、財産があれば基本的に処分するかそれに相当する金額を供出しなければならない(一部自由財産になるものは除かれます)とか、継続的な収入がある人は一定割合を弁済に充てないといけないなど、被災者にとってかならずしも全面的にローンから解放される内容ではありませんし、結局債権者の一部でも弁済計画案に反対すると計画が成立しないというもので、強制力もなく、あまり使い勝手が良いとは言えないようです。

運用でもう少し実情にあった形にしていければいいとは思いますが、もう少しなんとかならないもんかと思いますね。

とは言え、いわゆるブラックリストに載らないことなど、この仕組みで救われる方ももちろんいらっしゃると思いますので、特に自宅を被災により失われた方は、お近くの弁護士事務所か弁護士会などで法律相談を受けられてはいかがでしょうか。

私的整理ガイドラインの詳しい内容は下記HPに掲載されています(ただし、読んでも一般の方には分かりにくいです)。

http://www.kgl.or.jp/

古川工業、残念でした。

3回以降は互角以上だったんですけどね・・・。

初回は雰囲気に飲まれちゃったかな。

でも、粘り強く最後まで頑張った姿に勇気づけられた県民は多いと思います。

選手の皆さんにとっては特別な夏だったと思います。本当にお疲れ様でした。ゆっくり休んで鋭気を養って下さい。

頑張れ、古川工業!

いよいよ、夏の甲子園が始まりましたね。

初日の聖光学園、2日目の花巻東とも大熱戦でした。

被災地のチームはいろいろと重い物を背負ってプレーしていると思います。

最後まで諦めない姿勢は見ていて本当に感動します。

いつも、東北のチームは地元チームの次に応援しているのですが、今年はまた格別な思いで応援に力が入ります。

今日は地元の古川工業も登場します。強豪の東北高校を破っての出場ですから、きっと実力は十分な筈です。

頑張って被災地のみなさんに一勝を届けて下さい。

今年もやります。仙台弁護士会ジュニアロースクール!

またまたこの季節がやってきました。

今年も7月30日(土)にジュニアロースクール仙台2011を開催します。今年でもう8年目ということになります。

今年も委員総掛かりで、午前の模擬授業と午後の模擬裁判の準備を進めています。

授業の進行案や模擬裁判の台本など、相当力を入れているようなので、きっと楽しい内容になると思います。

詳しくは、こちらからご覧下さい。

http://www.senben.org/files/jls2011_230730

委員の皆さん、今年はあまりお手伝いできなくてゴメンナサイ。

微力ですが、ブログで宣伝しましたので許してください(ダメ?)。

東京弁護士会が被災高校生向け特別義援金立ち上げ

東京弁護士会が被災高校生向けに特別義援金制度を立ち上げたそうです。

返還不要で1年間毎月15,000円を支給してくれるとのこと。

こういうことができるなんて、なかなか大したものですね。

震災当時岩手・宮城・福島の沿岸市町村居住で、ご両親の一方または双方が死亡または行方不明となった方が対象のようです。

もし、このブログをご覧の方で、心当たりの方がいらっしゃるようでしたら、是非教えてあげて下さい。

詳しくは、こちらをどうぞ。

http://goo.gl/l7BGz

南三陸町の法律相談

11日に南三陸町(旧歌津町)平成の森での出張相談に行ってきました。

全部で11件の相談があり、ほとんどひっきりなしの状態でした。

いわゆる二重ローン関連の問題や、権利証などの書類を流失したという相談が多く、身内の方の死亡や行方不明に関するものも何件かありました。

お一人お一人のお話を聞くと、被害の深刻さがあらためて胸に迫ってきます。

行方不明の方はまだ5000人もいらっしゃるんですもんね・・・。

町の中がまだ瓦礫の山だったことにも愕然としました。

まだまだ復興への道のりは遠いと感じます。

でも、一歩一歩進んでいくしかないですよね。

政府はせめて、瓦礫の撤去くらいマックススピードでやれるように地元の後押しをして欲しいものです。

辞任は当然。

松本大臣、やっぱり辞任したんですね。

当然ですよね。

辞任の会見もなんだか言い訳がましいというか自意識が強いというか、どうしようもない人ですね。

民主党さん、次はちょっとはましな人にして下さいよ。

今すぐ辞めて下さい、松本大臣。

基本的にこのブログでは他人の悪口は書かないようにしているのですが、今度という今度はもう我慢できなくなりました。

松本龍震災復興大臣のあの態度は何ですか?

村井宮城県知事に対して、お客さんより先に部屋にいてまってろだの、知恵を出さない奴には手助けしないだの、地元がコンセンサスを得なければ何もしないだの、一体、あなたは何様ですか。

そもそも何しに被災地に来たんですか。

被災地の状況を把握し、被災地の希望を聞き、何が必要かを国の立場として考えるために来たんじゃないんですか。

始めから「上から目線」で、「俺の言うことを聞かないと酷い目に遭わせてやるぞ」とばかりに脅しをかけてるようでは、どこに「被災者に寄り添う」気持ちがあるのか全く分かりません。

何かと言うと、「九州出身だから」などと言い逃れ。

東北の何市がどこの県にあるか分からないだなんて、震災から何ヶ月経ったと思ってるんですか?まだ被災地の場所も分からないなんて、ジョークにもなってませんよ。

岩手県の達増知事にいきなりサッカーボールを蹴りつけたのも、無礼極まりない上にそもそも意味不明です。

この大事な役職にこんな人しかいなかったなんて、民主党は本当に人材不足なんですね。悲しくなります。

今さら菅首相の任命責任がどうとか言ってるのもばかばかしいですが(どうせもうすぐ辞める人だし)、とにかく、この松本大臣だけは早急に何とかして欲しいですね。

被災地みんなの怒りを感じ取って下さい。

事件が終わるとき・・・

また久しぶりの更新になってしまいました。

事件が終わるときって、ドドンとまとまって終わることが良くあります。

昨日もそんな感じで、まとめて3件が実質的に終了しました。

1件目は4年越しの遺産分割調停事件。

これは関係者の利害錯綜で非常に大変な案件でしたが、裁判所もかなり積極的にまとめようと努力してくれたお陰で、何とか解決にこぎつけました。最後までぎりぎりの攻防でしたけど・・・。

その調停をやってる間に高裁で名誉毀損による損害賠償控訴事件の判決が出されており、無事、こちらの勝訴でした(ちなみに、判決はすぐに書面で受け取れるので、一般的には言い渡しを聞きには行きません)。

裁判の相手方からも事務所に電話が入っており、判決で負けた分はすぐに払いますとのこと。

強制執行とかもなにかと大変だし、当事者間にあとあとまでしこりを残すようなこともしたくないので、自発的に履行していただけるのはありがたいことです。

更に、調停を終わって事務所に戻ってみたら3件目の労働関係事件の相手方代理人から、以前こちらで提示していた内容を少し訂正して合意しますとの連絡がきていました。

すぐに合意書案を作って最終確認をお願いしました。

弁護士にとって、事件が終わるときというのは無条件に嬉しいものです。

もちろん、報酬がいただけるという経済的な理由もありますが、肩の荷が1つ降りるというか、依頼者の方にも顔向けができるというか、とにかくホッとします。

1日で3件も終了とは、本当にいい1日でした(でも、1日中法廷や調停に出ていたので疲れました・・・)。

相続放棄熟慮期間立法的解決へ

前回記事にした件ですが、下記のとおり立法的に解決される見込みになったようですね。

5ヶ月延長ということで、今週中の成立を目指しているようです。

早くきちんと決まってくれるといいですね。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110608/t10013380221000.html

被災者の方の相続放棄熟慮期間

新聞などでも取り上げられていますが、早い人では3月11日から3か月で相続放棄のために熟慮期間が満了になります。

熟慮期間というのは、要するに相続するか放棄するかを考えるための期間であり、この期間を過ぎると、原則として単純承認をしたものとみなされます。

単純承認というのはプラス財産もマイナス財産もすべて相続分に応じて引き継ぐということを意味します。なので、プラスとマイナスの財産がどれくらいあるのかを調査したり、引き継ぐかどうかを考えたりするための期間として3か月の猶予が与えられているというわけです。

でも、被災者の方にとっては、まだまだ自分の生活で手一杯で、相続のことまで考えられない状態ではないかと思います。また、プラスやマイナスの財産を調査すること自体も十分にできる状況ではありません。

何も知らないまま3か月を過ぎてしまう方も多数出てきてしまうと思います。

弁護士会でも各所で法律相談をやったり家庭裁判所でも出張手続相談をやったりしているようですが、やはり被災者の置かれた状況に配慮して、3か月を過ぎた場合も柔軟に対応してもらいたいものです。できれば立法的に解決してもらえるのが一番いいのですが・・。

そして、もし、今の時点でどちらとも決めかねる方がいらっしゃいましたら、熟慮期間の延長も家裁に申し立てをすれば可能ので、ぜひそのような方法をご利用いただければと思います。

今の時点では亡くなられた方の財産や負債がよくわからないから、とりあえず何か月か延長しておこうかという軽い気持ちでも、全然OKだと思います。

なお、万一3か月を過ぎてしまった場合でも、その後に予期しない借金があることが判明したというような場合は、そこからでも相続放棄を認めてもらえる場合があります。ぜひ専門家にご相談ください。

仙台弁護士会震災ADR

仙台弁護士会では4月20日から「震災ADR」を始めました。

ADRとは裁判外紛争解決手続の略で、簡単に言えば裁判所でやっている調停のようなものを弁護士会が行うというものです。

仙台弁護士会では平成18年からこの制度を始めていますが、今回の震災を受けて、震災を原因とする案件については申立手数料(通常2万円)を無料にしたり、成立の際の成立手数料も通常の半額にするというものです。

実質的には5月から皆さんに周知を始めたような感じですが、現在までで既に60件以上の申立があるようです。

震災を原因として、お隣さんとのトラブル(塀が倒れてきた、瓦が落ちてきた)とか、賃貸借物件を巡るトラブル(部屋の中が壊れたのに大家さんが修繕してくれない)などが増えています。実際、私が受けた相談でも何件かありました。

そのような事案について、すぐに裁判にする程ではないけれども、専門家の人に間に入ってもらって法律的に妥当な解決をしたいというようなケースにはこのADRがマッチしていると言えるでしょうね。

申立のやり方が分からないという方には、弁護士がサポートいたします。

身近が問題でお困りの方は、是非ご検討なさってみて下さい。

http://www.senben.org/files/sinsai_adr_20110427

久々の更新

ふと気づいたら、前回更新から1ヶ月半以上経ってしまってました。

忙しかったと言えば忙しかったこともありますが、それ以上に何か今1つ気持ちが乗らないというか、ブログを書く気持ちになれませんでした。

なんだか、震災以来、いろいろな面で気力が下降気味な気がします・・・。

何に対してもモチベーションが今ひとつと言うか。

でも、そんなことは言ってられないですよね。

頑張らなきゃね。

ぼちぼちまた書き始めたいと思います。

«震災後の仙台東部道路にて

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